User Diary開業日記(うさぎ薬局 晴海店)

Making Story of Takahashi

うさぎ薬局 晴海店 高橋 佳広

27年間の経験と自分の会社を構えるまで

うさぎ薬局 晴海店ー高橋 佳広

はじめまして、高橋佳広です。東京薬科大学を卒業後、分業先進地区で2年半の薬剤師修行を経て、当時2店舗だったチェーン薬局に転職。オーナーの裁量でだんだんと店舗が増え、スタッフも100名を超える企業に27年間お世話になっておりましたが、自分なりに組織での仕事が一段落をついた頃、急に自分の会社・店舗を構えたいという意識が芽生えてきました。そんな中、うさぎ薬局と巡り合い、念願の会社設立・薬局開業に至ることができました。

第1回:2012年7月19日 うさぎ薬局を見つけて問い合わせ

部活動に明け暮れた東京薬科大学を卒業後、医薬分業の「い・ろ・は」を学ぶため分業先進地区で2年半修行させていただきました。当時はすべてがアナログの時代で薬歴はもちろん手書き、計算も手計算、レセコンもないのでレセプトも手書きでした。おかげで薬価も特に覚える気がなくても、自然と頭に残っていたことが懐かしく思えます。

その後、当時は2店舗だったチェーン薬局に転職。オーナーの裁量でだんだんと店舗が増え、スタッフも100名を超える企業になりました。同時にオフコン→パソコンへと進化し、業務もどんどんデジタル化され、分業率も右肩上がりの時代でした。

最終的には27年間勤務させていただきましたが、自分なりに組織での仕事が一段落をついた頃、急に自分の会社・店舗を構えたいという意識が芽生えてきました。

自分の会社・店舗を構えたいという意識が芽生えてから、インターネットで薬局開業の情報を収集していたところ、フランチャイズ展開をしているうさぎ薬局を発見しました。とても勢いのある薬局だなと感じました。

代表の白石社長もフランチャイズ制度を共生していける「共同経営」という考えを持っていらっしゃることと、実際にこの2年ほどで数件のフランチャイズ店を展開している実績に惹かれ、私もホームページから問い合わせをしてみました。

第2回:2012年7月30日 担当の方と面談

問い合わせをしてからすぐに返信をいただけ、「実際にお会いしませんか。」とお声掛けをいただきました。在籍している店舗の近くの駅まで担当の方が来てくださり、お会いすることができました。

雑談から始まり、最初に機密保持契約を取り交わし、現状うさぎ薬局が持っている案件のお話しを伺いました。とても聞き上手な方で、その後は私のつまらない持論を長々と述べさせていただいたのですが、1つ1つ丁寧に答弁してくださり、さすがだなと感じました。お話を伺った中で、1つの案件に興味をもち、「今後詰めていきましょう。」ということになりました。

第3回:2012年8月上旬~中旬 何度も連絡をいただく

興味をもった案件の情報について現地視察を行う一方、いろんな角度から案件の特徴を整理して、何度も担当の方と連絡を取り合いました。

そんな中、千葉の案件をもらいましたが、先生が癖のある方のため、この案件はちょっと避けていました(笑)

第4回:2012年8月24日 営業部長と面談

うさぎ薬局の東京事務所にて、営業部長と面談をさせていただきました。今回の案件のお話し、必要資金のお話し、独立支援制度(以下FC)についてのお話し等、より深いお話しを伺うことができました。

第5回:2012年8月下旬 案件について返答

その後も担当の方からいろいろと情報をいただきましたが、今回ご紹介いただいた案件について、条件が折り合わずと判断し、お断りすることにしました。

第6回:2012年9月上旬~10月下旬 別案件のご紹介

何件か新しい案件のご紹介をいただきましたが、距離的に遠い他県の案件が多く、自分にとってなかなか「これだ!」という案件が出てこない状況が続きました。

第7回:2012年11月8日 担当者と再度面談

この2か月ほどの間、担当の方とメールだけでやり取りをさせていただく状態でしたので、再度お会いすることにしました。会ってお話しさせていただくと、案件の状況を知れたり、自分の考えをお伝えして共有することができますし、担当の方の熱心さに何か希望が涌いてきて「やるぞ!」という気持ちが強くなります。

第8回:2012年12月10日 担当者との面談

前回の面談からひと月余りたったこの日、再度担当の方とお会いし、現状のお話しを伺いました。自分にとってのベストな案件はまだ出てきてはいないものの、担当の方も探してくれていることが分かって安心できます。担当者の方とはやり取りをさせていただいて結構経つのもあり、この日は案件の話しばかりではなく、お互いの人生論など打ち解けた会話で大いに盛り上がってしまいました。

第9回:2013年2月上旬 晴海案件のお話しをいただく

自分の条件に合うような開業案件がないまま年越しを向かえ、「じっくり待つしかない」と心に決めたころ、担当の方から電話をいただきました。内容は、「新しい案件が出てきたので、お会いして話をしたい」とのことでした。早速会う日を決めて、案件の話を聞きに行きました。そして、案件のある場所が「晴海」であることを知りました。「晴海」と聞くと、私にはお台場・有明の近くというイメージしかなかった地区ですが、なにか「ハ・ル・ミ」という響きが気に入りました。

話を聞いて、早速単身、現地へ出向きました。案件物件は晴海センタービル1階、近くにオフィス・ショップ&レストラン・ライフサポートの複合都市「晴海トリトンスクエア」があり、まさに都市空間、高いビルがひしめき合っていました。

内科・小児科クリニックも同じビル内に新規開業されるとのことでした。テナント坪数が10坪とのことで、広さ的な不安もありましたが、その分家賃も安く済むし、什器・備品をうまくコーディネートすれば無駄な動きがなくなる、と考えかなり前向きになりました。

早急に晴海地区の情報を集め、自分自身の観点からも将来性等総合的に判断させていただき、数日後には「私にやらせてください!!」と意思をお伝えいたしました。 その後、開業にあたっての必要資金のシュミレーションや案件に関する資料を送っていただきました。いよいよ開業の夢が現実化されてきて、とても嬉しいです。

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第10回:2013年2月23日 白石社長と面談

静岡の三島にて白石社長、営業部長、うさぎ薬局の執行役員の方々と面談させていただきました。三島へ向かう新幹線車中、面接を受ける新入社員のような気持ちになっていましたが、お話しはすごくフレンドリーな雰囲気で進めていただきました。

白石社長からも直接うさぎ薬局のビジョン・考え方・FC制度概略をお聞きし、開業準備をしながらの研修を含めたこれからのスケジュール、運営にあたってのアドバイスをいただきました。今日は、少し自分の不安な要素も出てきてしまいましたが、先日の「やるぞ!」という気持ちから「やったる!」という気持ちに強まりました。

第11回:2013年3月上旬~中旬 店舗図面校正と会社名を決定

設計士さんより晴海店舗の図面の雛形をいただきました。待合室・スタッフルーム・調剤室を単に直線的に区切るのではなく、業務導線に支障がない程度に曲線化することで10坪を最大限に活用された設計でした。数点希望をお伝えする形で返答させていただきました。

会社名を家族に相談したところ、部活でミュージカルを手がけていた長女から「フランス語でエスポワールとルミエールを合わせてエスエールってどう?」と提案されました。「希望」と「光」という意味です。中年の私にとって、希望と光になる薬局という意味ではピッタリだと思い、後ろに調剤をつけて「株式会社エスエール調剤」と決めました。「患者さまにエールを送り、エールをもらう」というメッセージも込められていて、とても気に入っています。

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早速、法人実印・銀行印・角印を発注しました。印鑑はすぐに出来上がるものだと思っていたのですが「この時期は混雑していますので2週間はいただきます」とのことでした。2週間ほど待って、出来上がった印鑑を受け取りに行きました。受け取り時、初めて「㈱エスエール調剤」の領収書を受け取って、ちょっぴり嬉しかったです。その後もいろんな場面で領収書をもらう機会がありましたが、「SL調剤」(!?)で領収書を書かれてしまうのが誤算でした・・・。

開業準備については、その後、担当者から何度か必要設備資金の更新されたシュミレーション表を送っていただいたりしています。

第12回:2013年3月18日 会社設立に向け税理士さんと面談

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4月中旬の会社設立に向け、税理士さんとお会いし、定款作成・登記申請等スケジュールの確認をさせていただきました。同時にオープン当初・半年後・1年後の収支シュミレーションのお話しを伺い、現実の厳しさを痛感しました。「できないではなく、必ず解決する方法で考えてください。」というアドバイスをくれる、前向きないい税理士さんでした。

第13回:2013年3月下旬 店舗図面完成

薬局図面が最終的に完成し、平面図・展開図・カウンター詳細図が届きました。少しずつですが自分なりに寸法を確認しながら、什器・備品をコーディネートしていきました。

第14回:2013年3月31日 退職

本日、とうとう長年お世話になった会社を退職しました。27年も勤務していたので、退職の日はさぞかし特別な感情になるのだろう、と思っていたのですが、ここからがスタートということでしょうか、気丈に振舞えたのが不思議です。

第15回:2013年4月1日 直営店にて研修スタート

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本日より5月末まで、2ヶ月間のうさぎ薬局直営東松本店での研修が始まりました。週2日はフリーにしていただき、その日は開業に向けての準備をします。研修は、周りのスタッフの方々にも暖かく接していただき、現場の考え方・進行を丁寧に指導していただきました。また10日にはエリア会議"東京会"に参加させていただき、東京エリアの店舗の方々とも親交を深めさせていただきました。

第16回:2013年4月上旬 組織図をいただく

担当の方からうさぎ薬局の組織図をいただきました。一覧にFC「株式会社エスエール調剤 晴海店」と記載していただき、責任というか重さを痛感しました。

第17回:2013年4月上旬~中旬 会社設立と開業前準備

資本金を振り込み、数日後に会社設立が完了しました。 とうとう自分の会社ができました。担当の方と中央区保健所・厚生局へ出向き、開業にあたっての事項確認と申請書類一式もいただいてきましました。

第18回:2013年4月中旬 テナントビル側と工事についての打ち合わせ、想定外事項も・

薬局の場所を借りる晴海センタービル側と工事の打ち合わせをしたのですが、空調・防災・防火関係について、当初想定外の工事が必要とのことが判明し、びっくりするほど高額な工事見積もりがきました。うさぎ薬局の方々もびっくりしていて、担当の方をはじめ、うさぎ薬局の皆さんを巻き込んで、何度もビル側と交渉を重ねました。この間、うさぎ薬局の他店を見学させていただいたり、レセコン・什器メーカーとお会いし見積もりをお願いしたりしました。

第19回:2013年4月下旬 会社が登記され、工事費用の見直しについて協議

税理士さんから会社が登記されたとの連絡をいただきました。早速法務局へ出向き「履歴事項全部証明書」を取り寄せました。工事費用について当初の予定金額をはるかに上回るため、白石社長、営業部長、担当の方と工事内容の確認と見積もり金額について協議させていただきました。工事内容を削るわけにはいかず、見積もり金額を業者と交渉することになりました。営業部長がこの役をかって出てくれ、交渉をしていただけたので、大変お世話になりました。

第20回:2013年5月上旬~中旬 工事開始と事務スタッフの決定

その後もビル側と工事について担当の方に交渉・確認していただき、ゴールデンウィーク明けにようやく工事が始まりました。その間、薬局許可申請に必要な書類の手配、クリニックでの診断書発行、光回線の工事確認・手配、銀行の法人口座開設の手続き、日本政策金融公庫の方と融資面談等、着々と準備を進めていきました。手続きで意外だったのは、銀行の法人口座開設、口座を作るために薬局の許可証が必要とのことで、許可証がもらえる6月上旬まで口座開設をしていただけませんでした。

事務スタッフは、八千代市のクリニックで医療事務パート勤務をしていた次女が「なかなか正社員になれない」とこぼしていたのを聞いていたので、自分の薬局で働かないか聞いてみました。「イヤだ」と言われるかもしれないと不安もあったのですが、話してから2~3日、「お父さんの会社で働くよ!」と言ってもらえました。これで事務スタッフは決定です!

第21回:2013年5月23日 保健所に許可申請書を提出

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工事も順調に進み予定通り5月25日引渡しとなりました。23日に保健所へ新規薬局の許可申請書を提出しました。24日には調剤棚等の許可に必要な什器も搬入していただきました。什器が何もないときは10坪の空間がどんな薬局になるのだろう、と不安もありましたが内装が完成すると10坪には見えない十分なスペースを感じました。やはり図面と実際では違いますね。

第22回:2013年5月27日 保健所の立会い検査

11時より保健所の立会い検査をしていただきました。担当していただいたのは当初からやりとりさせていただいた方でしたので、和んだ雰囲気の中で行っていただけました。私の不注意で1点必要備品が不足していましたが、「許可証引渡しのときに見せてください」と温情処置をしていただき、ほっとしました。

第23回:2013年5月30日 薬局許可証をいただく

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保健所担当者さんより連絡をいただき、「許可証が交付されたので取りに来てください」とのことでした。早速不足していた備品を持って保健所へ出向き、薬局許可証と同時申請していた麻薬小売業者免許証をいただきました。これで1つ大事な関門を通過したかなという感じです。

第24回:2013年6月1日 事務スタッフの研修スタート

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事務スタッフ研修をうさぎ薬局の都内直営店にお願いしました。私の研修場所と同じ東松本店さんで研修させていただくことになりました。私も6月中旬まで週3日での研修延長をさせていただいたので、親子での研修となりました。いきなり一緒に本番勤務に比べ、研修店舗で一緒に働くことで、良い柔軟剤になったと思います。

第25回:2013年6月5日 厚生局へ保険薬局指定の申請書を提出

厚生局へ保険薬局指定の申請書を提出しました。ビル同1階テナントの写真を見て1点指摘をいただきましたが、「特に問題はないでしょう」と無事終了しました。

第26回:2013年6月中旬 オープンに向け着々準備

その後は週3日の研修の合間に、うさぎ薬局の担当者、店舗スタッフの方々のご協力をいただきながら床清掃・電話FAX開通・レセコン設置・消防署による立会い・看板校正オーダー等を終え、17日より事務スタッフと晴海店に常駐になりました。オープンに向け一気に臨戦態勢です。

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初日から備品選定、発注、納品後設置の繰り返しであっという間に1週間は過ぎました。待合室の椅子がなかなか納品されず心配しましたが、何とか間に合いました。レセコン操作指導もしていただきました、レセコンはわからないときはすぐにスカイプを介しての疑義ができるのでとても便利です。

第27回:2013年6月27日 保険薬局指定通知書をいただく

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6月21日に「指定前講習会のお知らせ」のハガキが届き、無事保険指定を受けられました。これで第二関門通過です。厳かながら祝杯をあげました。ここから薬局開業まで、一気にギアを上げ、薬の発注・納品、公費保険の申請・不足備品・掲示物・流れの確認と仕事量も倍増です。

27日に講習を受け、指定通知書をいただきました。28日にはうさぎ薬局スタッフの方に来ていただき、業務のチェック・アドバイスをいただきました。ずっと私と事務スタッフ二人だけで手探りの進行をしてきましたので、とても新鮮なアドバイスをいただけありがたかったです。

第28回:2013年6月28日 看板・シールがつきました!

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開業まであと5日です!
入り口ドアや入口上のガラスにうさぎ薬局のロゴがつきました。移動式の看板も届いて、一目で薬局とわかるようになりました。ただ1点、この時期晴海地区は昼から夕方にかけ西日が直接店内に入るため、急遽遮光シートを追加工事していただくことにしました。

第29回:2013年7月3日 祝!念願の薬局オープン!

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隣のクリニックさんと日付を合わせて、2013年7月3日に正式オープンしました。念願の自分の薬局がオープンです。喜びもひとしおです。
クリニックの先生は勤務医から独立された方なのですが、とても人気のある先生とのことですので、どれくらいの患者さまが来られるのかとドキドキしています。

そして、オープン初日のこの日は、私の長女と奥さんも手伝いに来てくれてました。自分の一世一代の開業を家族が応援してくれているのはとても嬉しく感じています。いろんな方からお祝いのお花もいただきました。

クリニックの先生は、本当に人気のある先生のようで、新規開業初日から40枚の処方せんがきました。とても慌ただしい一日になりました。しかし、経営者そして医療人としても嬉しい悲鳴だと思いました。

やっと持てた自分の薬局、クリニックの先生やたくさんの患者さまのお役に立てるように、患者さまの気持ちに寄り添った薬局を経営していきたいと思います。

第30回:2013年8月 初月から順調な推移

薬局をオープンして約1か月。 一日平均30枚程度の処方せん枚数で推移しています。出だしからかなり順調といえるのではないかと思います。
風邪がはやる冬に向けて、患者さまは増えてくると見込んでいます。そのため、開業して間もないのですが、薬剤師を一人募集することにしました。営業本部の皆さんにも協力いただき、人の募集を行っているところです。一緒に働ける、いい人が仲間になるといいなと思っています。

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