アダラートCRについて

アダラートCRについて

|

皆さんはアダラートCR錠というお薬を知っていますか。1回服用すると24時間効力を発揮する医薬品です。徐放性製剤と呼ばれる医薬品の一つで「体内でゆっくり溶けて有効成分が放出される医薬品」です。徐放性製剤には1日の服用回数を減らす事ができる利点があります。今回アダラートCRを例に徐放性製剤の構造と注意点を説明したいと思います。====================================================

アダラートCRはどんな構造をしているのか。

====================================================

アダラートの構造の設計について。医薬品が溶ける小腸は大きく分けて上部と下部に分けられます。上部は消化管液が多く溶けやすい環境で下部は溶けにくい環境です。溶けやすい環境下では外周部の溶けにくい構造が晒され溶けにくい環境下では中心部の溶けやすい構造が晒されるようになっています。これにより常に一定速度で薬剤を放出するように設計されているのです。

===================================================

今回はアダラートCRを一例に徐放性製剤について紹介されて頂きました。他にも様々な構造の徐放性製剤はあるのですが今回はアダラートCRが分かりやすいと思い紹介されて頂きました。医薬品の構造に工夫を加える事で長時間、均一に作用させられるようにしているのです。===================================================

最後に徐放性製剤で注意してほしいポイントがあります。それは噛み砕いたり粉砕して服用する事は避けて欲しい事です。錠剤を粉砕してしまうと徐放性の構造が破壊される為期待する作用時間を得られなかったり副作用が発現する原因になります。自分の服用している医薬品が徐放性製剤かどうか気になった人がいたら薬剤師に是非、聞いてみてくださいね。