10月28日(木曜日)
皆さんはお薬を服用する際にグレープフルーツとの併用を注意された事はありませんか。血圧やコレステロールを下げる薬、抗真菌薬などの身近な薬にも注意喚起がなされていると思います。今回はグレープフルーツが要注意される理由を説明したいと思います。
グレープフルーツが注意される理由はグレープフルーツに含まれる「フラノクマリン」と呼ばれる成分に原因があります。この成分には体内で医薬品を分解する酵素を阻害する性質があります。この医薬品を分解する酵素が阻害されると通常よりも沢山の医薬品が体内に吸収される事になり、効果が増強され副作用を起こす事があります。
↑通常状態では吸収される前に酵素に捕まるので実際に吸収される量は減ります。
↑グレープフルーツなどのフラノクマリンを含有する食品を摂取すると酵素はフラノクマリンと結合して吸収される薬物量が増加します。
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今回はグレープフルーツジュース以外にも注意するべきフラノクマリンを多く含有する柑橘系の果物はないか調べてみました※1。
温州ミカンやデコポンには含有されていないので問題なく服用できると考えられます。表からわかるように果汁よりも皮に多く含まれるようなので皮を使用した加工食品は避ける事が望ましいようです。
参考文献
※1https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_10558800_po_ART0007483570.pdf?contentNo=1&alternativeNo=
トップ画像 ウィキペディアより引用