坐剤の使い方について

坐剤の使い方について

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2月17日(木曜日)

皆さんは坐剤を使用した事がありますか。多くの坐剤はお尻に入れて直腸から吸収する事を目的とした製剤です。大腸から吸収する事には利点があり、素早く効果を発揮する事ができる事や肝臓での有効成分の破壊を防ぐ事が期待できます。

そんな坐剤ですが注意して欲しい事があります。それは保管方法と挿れ方、坐剤を入れる順番です。

【保管方法】

全ての坐剤に言える事ではないですが坐剤の多くは冷所に保管するように設計されています。体温で溶ける剤型なので暖かい場所に保管すると溶出する事があります。また小児の誤飲を避ける為にも高い所など手の届かない場所に保管するように心がけてください。

【坐剤の挿れ方】

丸くなっている側を肛門に向けて挿入してください。時には1回に半分を入れる等の指示があると思います。その場合は丸い方を残すようにハサミなどで切ってから入れてください。坐剤を入れる時は室温にまで温めてから挿入すると腹痛などを抑えられて良いです。

HPより引用

【坐剤を入れる順番】

坐剤には大きく分けて水溶性基剤と油脂性基剤の2種類があります。同じ種類の場合には順番は気にせず5分の間隔を空けて入れてください。使用する2つの坐剤の基剤の種類が異なる場合は注意が必要です。もし異なる種類を2つ以上入れる場合は水溶性基剤の坐剤を先に入れて30分間隔を空けてから油脂性基剤の坐剤を入れてください。これは油脂性基剤の坐剤を先に入れてしまうと後から入れる水溶性基剤の有効成分の吸収が先に入れた坐剤によって阻害される事がある為です。

自分の使っている坐剤の種類がわからない方は是非薬剤師に聞いてみてくださいね。