医師の意思(施設長ブログ)

医師の意思(施設長ブログ)

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こんにちは、うさぎホームの横山です。

時々書いている施設長ブログですが、

私の思いつくまま感じるままに、今日も書かせていただきます。

 

 

生きてゆく中で、大切な内容は、

自分の身にも、家族の身にも、いつ何が起こるのか分からないということを

受け止められる準備がいかに出来ているか。それによって結果すら変わってくるものだと思います。

 

ホームが始まって、様々な医師と入居者様やそのご家族との関わりを見てきて、

大切な今後の治療方針を検討する段階で、よく耳にするのは

「先生だったらどうしますか」

「先生におまかせしたい」

「決められない」

「分からない」

という内容です。

 

こういう話になってくると、

医師の意思の通りに物事が進むのか、というとそうではありません。

一昔前は、医師の指示の通りに治療が進み、本人に告知はされず、

自分の病気が何なのか分からないまま死を迎える人も少なくありませんでした。

 

ですが、時代は変わって今は治療に選択肢があり、

その選択権はご本人やそのご家族にある時代になりました。

 

医師の意思というものはあくまでも提案ベースに進み、

最終決定は当事者に委ねられるケースが多くなりました。

 

その時代にもやっぱり、信頼されている医師は特に、

「先生に任せたい」

と言われることもまだまだ多いのだなと実感します。

 

とっても、責任を伴うので本当にお医者さんという仕事は、大変な仕事だなぁと日々感じます。

 

今の自分の身体の状態がどのようなものか、

今出来る治療はどんなものがあるのか、

どのような状況になっても、自分で自分のことを決めていく時代になってきているので

医師の意思まかせにならないよう、自分と向き合って自分のことを考えていく時間は

病を持っている人でも、そうでない人でもとても重要な時間だと思います。