9月29日(水曜日)
皆さんはロキソニン(ロキソプロフェン)を使用した事がありますか。
鎮痛薬としてはポピュラーな存在だと思いますが胃痛の副作用が
知られています。
痛み止めにも関わらず副作用が痛みである事は矛盾しているように
思いませんか。
今回はロキソニンを代表する鎮痛薬の仲間が引き起こす胃痛の
副作用について紹介したいと思います。
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そもそもロキソニンはどの様にして痛みを抑えているのでしょうか。
ロキソニンはシクロオキシゲナーゼ(COX)と呼ばれる酵素を阻害する事で
鎮痛効果を発揮します。
生体内にあるCOXは痛みや炎症の原因となるプロスタグランジンと
呼ばれる物質を生成します。この生合成を阻害する事で鎮痛効果を
もたらしているのです。
上図 通常時の生体内反応
上図 ロキソニンが痛みを抑える機序
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しかし、COXによって生成されるプロスタグランジンには
胃粘膜を保護する効果もあるのです。
胃粘膜が弱まると胃酸により胃が傷つきます。
これにより胃痛が起きるのです。