12月23日(木曜日)
皆さんは血糖降下薬を使用した事がありますか。糖の吸収を抑える物や排泄を促進する物、代謝を亢進する物、インスリンを分泌させる物、インスリンその物等色々ありますが、血糖降下薬とは血糖値を下げるお薬の総称です。
そんな血糖降下薬には注意して欲しい副作用があります、それは低血糖症状です。低血糖症状とは血糖値が下がりすぎて逆に不調を起こしてしまう副作用です。低血糖時に起こる具体的症状として動悸や震え、怠さなどがあります。
https://www.diabetes.co.jp/dac/coexistence/insulintherapy-lowglucoseより参考
医薬品と生活習慣が原因で低血糖状態になる事もあり、血糖降下薬を服用している状態で過度な運動を行ったり食事を怠ってしまうと上記の症状が出てくる事があります。低血糖時には糖分を適量摂取してしばらく安静にするようにしてください。それでも不調が改善されない場合は医師に相談して下さい。
血糖降下薬の中には特に注意が必要なお薬があります。それはαグリコシダーゼ阻害薬と呼ばれる種類のお薬です。これらのお薬は消化管に存在する炭水化物をブドウ糖に分解する酵素を阻害し糖の吸収を抑える事で血糖値を下げます。しかし、αグリコシダーゼ阻害薬を服用している患者様が低血糖症状を起こしてしまった場合、炭水化物を摂取してもブドウ糖に変換できない為、血糖値を迅速に上げる事ができません。なのでαグリコシダーゼ阻害薬を服用している患者様はブドウ糖を携帯するようにして下さると良いと思います。
余談ですが森永のラムネは原材料の90%がブドウ糖で構成されているのでお守りに持ち歩くと良いと思いかもしれません。その他、自分の血糖降下薬がどのような物なのか、αグリコシダーゼ阻害薬に該当するのかなど気になる方は是非薬剤師に聞いてみて下さいね。